緑茶とカテキン情報!
緑茶成分にコロナ不活化効果 ウィルスの細胞感染力を抑制(静岡県環境衛生科学研究所)
春摘み深蒸し粉末茶の栄養・ビタミン・ミネラル及び茶成分に付いて(自社製品検査結果より)
夏摘み深蒸し粉末茶の栄養・ビタミン・ミネラル及び茶成分に付いて(自社製品検査結果より)
大蔵園深蒸し粉末茶に含まれる栄養成分とミネラル成分について
■大蔵園の臼碾き深蒸し粉末茶に含まれる栄養成分について
●三大栄養素・・・炭水化物、タンパク質、脂質は、食の「三大栄養素」と呼ばれ、大蔵園の粉末緑茶には全体の約70%以上占められています。
●食物繊維・・・1日に必要とされる食物繊維摂取量は17g〜19gと言われていますが、大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中約21〜24gの食物繊維が含まれています。
●茶カテキン・・・緑茶にしか含まれない健康効果の高いカテキン・ガロカテキン・エピカテキン・エピガロカテキン・エピガロカテキンガレート・ガロカテキンガレート・エピカテキンガレートの総量が大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中10,000〜13,000mgと市販のトクホの緑茶ドリンク飲料をはるかに超える成分が自然の形で含まれています。
●茶サポニン・・・肥満化の抑制、動脈硬化の予防、抗炎症作用、抗アレルギー作用、ストレス潰瘍予防作用、精神、神経系に対する作用等で知られる茶由来のサポニンが大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中6,200〜6,900mg含まれています。
●アミノ酸・テアニン・・・人体に必要なアミノ酸は天然に約20種あり、大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中総アミノ酸が2,400〜4,000mg含まれています。その内の1,100〜1,700mgを占めるテアニンは、抗ストレス効果、睡眠時における睡眠の質の改善、起床時の爽快感、熟眠感、疲労回復感の改善等に効果があるとされています。また、テアニンにはPMS時のイライラ、憂鬱、集中力の低下等の精神的症状の改善、カフェイン拮抗作用、血圧降下作用、記憶学習能力の向上、制癌剤の増強効果、脳血管障害に対する効果等が報告されています。
●テアニン・カフェインの相乗効果・・・緑茶に含まれるテアニンとカフェインはその相乗効果により痴呆症の改善を促す働きがある事が近年の研究結果で報告されています。大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中1,100mg〜1,700mgのテアニンと2,700mg〜3,000mgのカフェインがバランス良く含まれています。
●クロロフィル・・・大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中430〜450mgのクロロフィルが含まれています。ほうれん草100gには77mg、小松菜100gには71mg、ニラ100gには40mg、春菊100gには35mgと、代表的な野菜と比較してもその多さが分かります。葉緑素(クロロフィル)には強力な抗酸化作用と浄化作用があり、体内で発生した活性酸素を除去し、ガンの予防にもつながるとされています。また、葉緑素は血中コレステロール値を下げ、血栓の予防や血圧を下げる作用があり、その他胃腸の中に付着した老廃物を吸着して体外に排出する働きもある事が分かってきています。健康のバランスを保つために大蔵園の深蒸し粉末茶を日常的に飲用する習慣を身に付けると良いかもしれません。
■大蔵園の臼碾き深蒸し粉末茶に含まれるミネラル成分について
●カリウム・・・カリウムが不足すると筋肉症状として脱力感・膨満感・呼吸困難・不整脈などを引き起こし、精神症状として神経過敏(イライラ)・昏迷(ヒステリー)症状、腎症状として尿細管の変性にともなう尿の濃縮力障害や腎う腎炎になり易いと言われています。大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中5,400〜5,600mgのカリウムが含まれていますので、とくに夏場の発汗時に失われたカリウムの補給にご利用頂けます。またカリウムとナトリウムのバランスは細胞の代謝から神経の働きに至るまで広範囲に影響があり、バランスが崩れると健康バランスも崩れ易くなります。血圧降下作用もありますので日常的に大蔵園の深蒸し粉末茶をお飲み頂くと良いかもしれません。
●リン・カルシウム・・・リンの摂取量が不足すると、骨や歯が弱くなり、歯槽膿漏や骨軟化症を引き起こすとされ関節・筋肉が弱くなったり、神経痛を起こし易くなったりすると言われています。カルシウムの吸収率をアップさせるために、カルシウムの摂取量とリンの摂取量が1対1の割合が理想的であるとされています。大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中カルシウムとリンの比率が1:1.8〜2.2倍と比較的バランスよく含まれていますので、ヨーグルト等と一緒にお召し上がり頂くとさらに良いかもしれません。
●マグネシウム・カルシウム・・・ともに骨や歯を作る大切なミネラル分です。相互にバランスを保ち、どちらが不足しても健康を害すると言われています。カルシウムとマグネシウムのバランスは2対1が良いとされ、筋肉にもマグネシウムは存在し、筋肉が正常に収縮するように働いています。心臓の筋肉が正常に収縮することで心筋梗塞や動脈硬化などを予防する事ができると言われています。マグネシウム不足が原因で痙攣や足がつる・こむらがえり等をおこす事は良く知られています。大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中310〜320mgのカルシウムが含まれ、対してマグネシウムは190〜220mgとバランスよく含まれていますので健康をサポートする最適な飲み物と言えましょう。
●マンガン・鉄・ナトリウム・亜鉛・銅・・・マンガンには生殖機能向上効果があるとされ、肌の新陳代謝や育毛にも大きく影響していると言われています。心と体に影響を与える大切なミネラルの一つです。また鉄・銅のミネラルは貧血の予防として広く昔から知られる成分ですが、食生活の変化による不足が進み慢性的に貧血の人が増加しているとの事。人間の生命維持に必要不可欠な鉄・銅の摂取の習慣にも心がけたいものです。また亜鉛は精神安定、免疫力向上、記憶力向上、デトックス効果、生殖能力の向上、肌の新陳代謝の活性化、ダイエット効果、増毛効果等、積極的に摂取したいミネラルの一つです。大蔵園の深蒸し粉末茶には100g中48〜50mgのマンガン、2.8〜3.2mgの亜鉛が含まれていますので毎日の飲用習慣を心掛けて頂くと良いかもしれません。
※これらの数値は大蔵園の「深蒸し粉末煎茶」を実際に検査した実数値であり他社の製品の数値を表すものではありません。
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緑茶摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について。
多目的コホート研究は、いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣予防や健康寿命の延伸に役立てるための研究を行っています。平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、東京都葛飾区、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の11の保健所管内にお住まいだった方々のうち、がんや循環器疾患になっていなかった40〜69歳の男女9万人を、平成23年(2011年)まで追跡した調査結果にもとづいて、緑茶の習慣的摂取と全死亡・主要死因死亡との関連を調べました。その研究結果を論文発表しましたので紹介します(Annals of Epidemiology 2015年4月WEB先行公開)。
緑茶は日本人が最も多く摂取する飲料の一つです。緑茶にはカフェインやカテキンなど、健康に良いとされる成分が含まれています。これまでに緑茶摂取と循環器疾患やがんによる死亡との関連についての研究は行われてきましたが、日本人の5大主要死因との関連についての研究はまだありません。そこで、緑茶摂取と全死亡リスクおよびがん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患及び外因死を含む主要死因死亡リスクとの関連を調べ、その効果を検討することを今回の研究の目的としました。
-----緑茶を習慣的に摂取する群において、男女の全死亡リスク及び
心疾患、男性の脳血管疾患及び呼吸器疾患による死亡リスクが減少-----
研究開始時に緑茶を飲む頻度に関する質問への回答から、1日1杯未満、毎日1〜2杯、毎日5杯以上飲むという4つの群に分けて、その後の全死亡及びがん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、外因による死亡との関連を分析しました。本研究の追跡調査中には、12,874人の死亡が確認されました。
緑茶を1日1杯未満飲む群を基準として比較した場合、1日1〜2杯、1日3〜4杯、1日5杯以上の群の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ男性の全死亡で0.96(0.89〜1.03)、0.88(0.82〜0.95)、0.87(0.81〜0.94)、女性の全死亡で0.90(0.81〜1.00)、0.87(0.79〜0.96)、0.83(0.75〜0.91)となっていました。男女とも、緑茶摂取量が増えるにつれ死亡リスクが低下する傾向が見られました(図1)。
死因別に調べたところ、がん死亡の危険度には有意な関連がみられませんでしたが、心疾患死亡、脳血管疾患死亡、呼吸器疾患死亡については、緑茶摂取による危険度の有意な低下がみられました。1日3〜4杯、1日5杯以上摂取する群の心疾患死亡の危険度(95%信頼区間)は、1日1杯未満摂取する群に比べ男性でそれぞれ0.74(0.60〜0.91)、0.87(0.71〜1.07)、女性で0.74(0.57〜0.97)、0.63(0.48〜0.83)でした。男性で1日3〜4杯、1日5杯以上摂取する群の脳血管疾患死亡の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ0.71(0.56〜0.90)、0.76(0.60〜0.96)となっていました。さらに男性の呼吸器疾患死亡では、1日1杯未満の人に比べ、1日3〜4杯、1日5杯以上緑茶を摂取する群の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ0.72(0.55〜0.95)、0.55(0.42〜0.74)でした。男性では脳血管疾患と呼吸器疾患、女性では心疾患と外因死において、緑茶摂取量が増えるにつれ死亡リスクが低下する傾向がみられました(図2)。
研究開始から5年以内の死亡例を除いた場合も検討しましたが、緑茶と死亡リスクとの間には同様の関連がみられました。外因死については、ベースラインから5年以内に死亡した人を除外した場合、女性で1日3〜4杯、1日5杯以上緑茶を摂取する群の危険度(95%信頼区間)は、1日1杯未満摂取する群に比べ0.64(0.43〜0.95)、0.65(0.43〜0.97)と統計学的に有意に低くなっていました。
次に、カフェイン摂取と死亡について検討したところ、全死亡、心疾患、呼吸器疾患及び外因死について男女ともに摂取量が増すと死亡リスクが下がるという傾向を認めました。また男性では脳血管疾患についても同じ傾向がみられました。
-----緑茶と死亡リスクはどう関係しているのか-----
なぜ緑茶摂取で死亡リスクの低下がみられるのでしょうか。第一に、緑茶に含まれるカテキンには血圧や体脂肪、脂質を調節する効果があるといわれている上、血糖値改善効果があるとされています。第二に、緑茶に含まれるカフェインが血管内皮の修復を促し、血管を健康に保つとされています。第三に、カフェインには気管支拡張作用があり、呼吸器機能の改善効果があるのではないかと言われています。これらの効果が、循環器疾患や呼吸器疾患死亡につながる危険因子の調整に寄与しているのかもしれません。本研究では、緑茶摂取と女性の外因死リスク低下との関連も限定的ながら示唆されました。これについては、緑茶に含まれるテアニンやカフェインが認知能力や注意力の改善に効果があるのではないかとされていますが、はっきりとした因果関係は分かっていません。
本研究ではがん死亡については有意な関連がみられませんでした。部位別に行われた先行研究では、緑茶摂取と女性の胃がんリスク低下と関連が示唆されていますが、全がん死亡では他の部位のがんも総合して分析を行ったため、有意差がなくなった可能性が考えられます。
この研究で用いた質問票では、缶及びペットボトル入り緑茶を含む緑茶全般の摂取頻度を尋ねており、緑茶の淹れ方などで分けてはいませんので、この点をご留意ください。
※(参考)独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究グループ発表多目的コホート研究(緑茶摂取と全死亡・主要死因死亡との関連に行いて)
お茶は健康に良い効果があるとアメリカの信頼あるフォックスニュースで報道されました。
一日3杯のお茶が心臓発作のリスクを低下させる。
お茶に非常に多く含まれるエピガロカテキンガレートの効果について。
緑茶・コーヒー摂取と脳卒中発症との関連について。
多目的コホート研究は、いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかににし、日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。これまでに緑茶、コーヒー摂取と病型別脳卒中発症との関係についての研究はほとんどなく、緑茶とコーヒー摂取の組み合わせと脳卒中発症との関係はまだありません。そこで、緑茶とコーヒーの摂取と脳卒中および虚血性心疾患発症との関係を検討することを今回の研究の目的としました。対象者は、平成7年(1955年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、平成10年(1998年)に、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、9保健所(呼称は2013年現在)管内にお住まいだった45〜74歳のうち、循環器疾患、がんの既往のない追跡可能な男性38,029人、女性43,949人です。その結果を専門誌で論文発表しましたのでご紹介します(Stroke 2013年 44巻 1369-74ページ)。
-----緑茶摂取と脳卒中・虚血性心疾患の発症との関連-----
研究開始時に緑茶を飲む頻度に関する質問への回答から、飲まない、週に1〜2回、週に3〜6回、毎日1杯、毎日2〜3杯、毎日4杯以上飲むという6つの群に分けて、その後の脳卒中及び虚血性心疾患発症との関連を分析しました。平成19年(2007年)末まで追跡した結果、3,425人の脳卒中発症と910人の虚血性心疾患発症を確認しました。
緑茶を飲まない群を基準とした場合、毎日2〜3杯、4杯以上の群の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ循環器疾患発症で0.85(0.78〜0.93)、0.84(0.77〜0.92)、脳卒中発症で0.86(0.78〜0.95)、0.80(0.73〜0.89)となっていました(図1)。同様に毎日4杯以上の群の脳梗塞発症の危険度(95%信頼区間)は、0.86(0.76〜0.98)であり、毎日1杯、2〜3杯、4杯以上の群の脳出血の危険度(95%信頼区間)は、それぞれ0.78(0.62〜0.99)、0.77(0.63〜0.92)、0.65(0.54〜0.78)となっていました。しかし、緑茶と虚血性心疾患との関連は見られませんでした。
-----コーヒー摂取と脳卒中・虚血性心疾患の発症との関連-----
ベースライン時にコーヒーを飲む頻度に関する質問への回答から、飲まない、週に1〜2回、週に3〜6回、毎日1杯、毎日2杯以上飲むという5つの群に分けて、その後の脳卒中および虚血性心疾患発症との関連を分析しました。コーヒーを飲まない群を基準とした場合、週に3〜6回、毎日1杯、毎日2杯以上飲む群の発症危険度(95%信頼区間)はそれぞれ循環器疾患で、0.89(0.81〜0.98)、0.84(0.76〜0.92)、0.89(0.80〜0.99)で、脳卒中で0.89(0.80〜0.99)、0.80(0.72〜0.90)、0.81(0.72〜0.91)でした。さらに週に1〜2回、週に3〜6回、毎日1杯、毎日2杯以上飲む群の脳梗塞発症危険度(95%信頼区間)は順に、0.87(0.78〜0.98)、0.83(0.72〜0.96)、0.78(0.68〜0.90)、0.80(0.68〜0.94)でした。一方、コーヒー摂取と脳出血、虚血性心疾患との関連は見られませんでした。ただし、毎日2杯以上コーヒーを摂取する群における性年齢調整の虚血性心疾患発症の危険度は1.21(1.00〜1.46)と有意でしたが、循環器疾患に関連する別の要因の影響を考慮して分析すると1.21(0.98〜1.50)となり統計学的な有意差が消えました(図2)。
-----緑茶、コーヒー摂取カテゴリーの組み合わせによる
循環器疾患発症との関連-----
緑茶を日に2杯以上またはコーヒーを日に1杯以上摂取する群では、緑茶もコーヒーも飲まない群に比べると、循環器疾患、脳卒中、脳梗塞、脳出血の発症リスクが有意に低下しました(図3)。特に、脳出血については、緑茶とコーヒー摂取の相互作用がみられ、より低いリスクとなりました(交互作用P=0.04)。
緑茶の先行研究では、日に1杯未満の緑茶を基準にして、日に5杯以上緑茶を摂取する群において全死亡と循環器疾患死亡のリスクがそれぞれ15%と26%低いことが報告されています。また、緑茶をよく摂取する群で脳卒中、脳梗塞、脳出血発症のリスクが低いという報告もあります。緑茶と虚血性心疾患発症については、これまでの研究でも関連を認めませんでした。今回の研究は、脳卒中発症との関連をこれだけ大勢の対象者で検討した初めてのものであり、これまでの研究と同様の結果が得られています。
緑茶にはカテキンなどの抗酸化作用、抗炎症作用、抗血栓作用、血漿酸化防止と抗血栓形成効果などによる複数の血管保護効果がみられます。緑茶と血圧との関連に関する文献には賛否両論がり、また文献が少ないため今後の研究が必要とされます。
コーヒーの先行研究では、致死性・非致死性脳卒中とコーヒー摂取と関連が見られないもの、メタ解析によると、中程度のコーヒー摂取に弱い予防効果が見られる研究や、日に7杯以上のコーヒー摂取は脳卒中との関連性はみられないという研究もあり、結果が一致していません。近年スウェーデンの研究では、日に1杯以上のコーヒーはそれ以外と比べて女性の脳梗塞のリスクが低いが、脳出血は低くないという結果でした。一方、コーヒー摂取と虚血性心疾患との関連についても一致した結果が得られていません。今回の研究では、日に2杯以上のコーヒー摂取は年齢調整で虚血性心疾患のリスクとして見られましたが、更に循環器疾患に関連する別の要因を考慮して、(多変量調整)分析するとその関連性が消えました。これは米国のコホート研究の結果と同様でした。コーヒーをたくさん摂取する群には喫煙者が多く含まれているので、年齢調整で見られた関連性が、喫煙で調整されると見られなくなったものと考えられます。
コーヒーにはカフェインが含まれていますが、血清コレステロールと血圧との関連性にはまだ決着が着いていません。また、コーヒーにはクロロゲン酸が含まれており、血糖値を改善する効果があると言われています。ベースライン調査では、コーヒー摂取頻度が高いと糖尿病の既往歴の割合が低い傾向にありました(糖尿病既往歴の割合は、コーヒーを飲まない群で7.1%、日に2杯以上摂取する群において3.5%でした)。糖尿病は脳梗塞の危険因子であり、そのためコーヒー摂取頻度が多いと脳梗塞の発症が低く抑えられていることが推察されます。
緑茶とコーヒーの摂取の組み合わせで、両者のどちらかの頻度が多いと全脳卒中、脳梗塞、脳出血の発症リスクが低いことが分かりました。緑茶とコーヒーに関しては、緑茶で日に2杯以上、またはコーヒーで日に1杯を摂取することで、脳卒中のリスクが減少する可能性が示されました。
この研究で用いたアンケートでは、日本茶(せん茶)と日本茶(番茶・玄米茶)の摂取頻度について尋ねていますが、今回緑茶として分析したのはそのうち(せん茶)のみになります。また、コーヒーについては、コーヒー(缶コーヒー以外)と缶コーヒーの摂取頻度について尋ねていますが、今回分析したのはそのうちコーヒー(缶コーヒー以外)で、カフェインとカフェインレスを分けて尋ねてはいませんので、この点をご留意ください。
※(参考) 独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究グループ発表
多目的コホート研究(緑茶・コーヒー摂取と脳卒中発症との関連について)
平成28年度一番摘みおよび二番摘み深蒸し茶の放射能検査結果
平成27年度二番摘み深蒸し茶の放射性物質検出されず全く問題ないことが確認されました。
平成27年度一番摘み深蒸し茶の放射性物質検出されず全く問題ないことが確認されました。
平成26年度一番摘み深蒸し茶の放射性物質検出されず全く問題ないことが確認されました。
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放射線と茶カテキンに付いての掲載記事

筆者紹介
<KAKEN(科学研究費補助金データベース)からの情報による>