日本茶の種類
若蒸し茶・深蒸し茶

■最も一般的に飲まれる緑茶が煎茶です。
立春から数えて八十八日目の5月2日を八十八夜と呼び、この時期に摘まれたお茶は味・香りともに高く良質な煎茶が出来ます。近年、温暖化の影響や、天候不順による摘採時期のばらつきが影響し、八十八夜に良質なお茶が採れなくなってきています。
春先に摘まれたお茶を一番茶(一番摘みのお茶)と呼び初夏に摘まれたお茶を二番茶(二番摘みのお茶)と言います。 真夏に摘まれるお茶を三番茶(三番摘みのお茶)と言い、秋口から摘まれるお茶を秋冬番茶(秋摘みのお茶)と呼びます。それぞれの季節ごとの香りと味わいがあります。
煎茶にする製造工程で、茶葉を蒸す時間の長さによって若蒸し煎茶(浅蒸し煎茶)、普通蒸し煎茶(中蒸し煎茶)、深蒸し煎茶、特蒸し煎茶などそれぞれ特徴のあるお茶が出来ます。短時間に蒸した茶葉には硬さが残るため、強く揉んでも葉崩れを起こさず針のように細くよれたお茶が出来ます。お湯を差した時の水色は黄色く薄く、ぬるま湯でじっくり淹れると美味しく飲むことが出来ますが、逆に熱湯で淹れると渋みが強く出てしまい、お茶の入れ方に少々コツが要るお茶です。
反対に、長時間蒸した茶葉は柔らかくなるため、強く揉むとこなれて少々粉っぽくなりますが、お湯をさした時の水色はとても深い緑色をしています。旨味よりも味の奥深さに特徴があり何杯飲んでも飽きのこない美味しいお茶になります。それぞれ好みに合ったお茶をお選び頂くとよいでしょう。
お茶は見た目で選ぶのではなく、実際に飲んでみて美味しいと思ったお茶をお気に入りのお茶としてご愛用頂ければ幸いです。
立春から数えて八十八日目の5月2日を八十八夜と呼び、この時期に摘まれたお茶は味・香りともに高く良質な煎茶が出来ます。近年、温暖化の影響や、天候不順による摘採時期のばらつきが影響し、八十八夜に良質なお茶が採れなくなってきています。
春先に摘まれたお茶を一番茶(一番摘みのお茶)と呼び初夏に摘まれたお茶を二番茶(二番摘みのお茶)と言います。 真夏に摘まれるお茶を三番茶(三番摘みのお茶)と言い、秋口から摘まれるお茶を秋冬番茶(秋摘みのお茶)と呼びます。それぞれの季節ごとの香りと味わいがあります。
煎茶にする製造工程で、茶葉を蒸す時間の長さによって若蒸し煎茶(浅蒸し煎茶)、普通蒸し煎茶(中蒸し煎茶)、深蒸し煎茶、特蒸し煎茶などそれぞれ特徴のあるお茶が出来ます。短時間に蒸した茶葉には硬さが残るため、強く揉んでも葉崩れを起こさず針のように細くよれたお茶が出来ます。お湯を差した時の水色は黄色く薄く、ぬるま湯でじっくり淹れると美味しく飲むことが出来ますが、逆に熱湯で淹れると渋みが強く出てしまい、お茶の入れ方に少々コツが要るお茶です。
反対に、長時間蒸した茶葉は柔らかくなるため、強く揉むとこなれて少々粉っぽくなりますが、お湯をさした時の水色はとても深い緑色をしています。旨味よりも味の奥深さに特徴があり何杯飲んでも飽きのこない美味しいお茶になります。それぞれ好みに合ったお茶をお選び頂くとよいでしょう。
お茶は見た目で選ぶのではなく、実際に飲んでみて美味しいと思ったお茶をお気に入りのお茶としてご愛用頂ければ幸いです。
玉露

※茶園を被覆するため、お茶の葉は鮮やかな緑色をしています。
お茶の葉を摘む二週間ほど前に茶園を被覆し、太陽光を八割ほどカットしてアミノ酸が渋み成分のカテキンに変わるのを防ぎます。するとアミノ酸が凝縮されて独特のとろりとした甘味が出ます。反対に、被覆されて日光に充分当たらない為ビタミンCが少なく、飲み終わった後ののど越しに清涼感がありません。またカテキンも極端に少ないので飲みごたえという点で少し物足りなさを感じますが、とろりとした甘味は玉露の特徴と言えます。
くき茶・粉茶

一番摘みのお茶も二番摘みのお茶も、良質な煎茶にするために荒茶を再度二次焙煎加工します。荒茶とは生の茶葉を蒸して仕上げた一次加工のお茶の事で、まだ水分が5%以上と多く茎・木茎・茎皮・粉・飛粉・細粉や飲用に適さない部分等、煎茶以外のお茶を多く含んでいます。
これらを取り除き、本格的に焙煎加工を施して煎茶に仕上げてゆきますが、その過程で出来た茎・粉は煎茶とはまた違った香りや味わいがあります。これらを製品化したものがくき茶・粉茶です。 くき茶は全体の10%〜15%程度しか生産されません。また粉茶はもっと少なく8%〜10%程度しかないため、出来るとすぐ売り切れになってしまいます。非常に希少価値の高いお茶と言えるでしょう。
最近、「農家自家出し」、「工場まかないのお茶」、「農家が飲んでいるお茶」なる商品名で荒茶を販売しているのを見かけます。荒茶は本来水分量が多く常温での長期保存に向きません。また荒茶は焙煎加工されていませんので販売されているお茶の中には飲用に適さないものも含まれています。衛生面で問題があったり、保存に向かないため袋の口を開けるとすぐに劣化してしまったり、トラブルの原因にもなっています。お茶はとてもデリケートな製品ですので専門的な知識を持った安心できるお茶屋さんから購入されることをお勧めいたします。
これらを取り除き、本格的に焙煎加工を施して煎茶に仕上げてゆきますが、その過程で出来た茎・粉は煎茶とはまた違った香りや味わいがあります。これらを製品化したものがくき茶・粉茶です。 くき茶は全体の10%〜15%程度しか生産されません。また粉茶はもっと少なく8%〜10%程度しかないため、出来るとすぐ売り切れになってしまいます。非常に希少価値の高いお茶と言えるでしょう。
最近、「農家自家出し」、「工場まかないのお茶」、「農家が飲んでいるお茶」なる商品名で荒茶を販売しているのを見かけます。荒茶は本来水分量が多く常温での長期保存に向きません。また荒茶は焙煎加工されていませんので販売されているお茶の中には飲用に適さないものも含まれています。衛生面で問題があったり、保存に向かないため袋の口を開けるとすぐに劣化してしまったり、トラブルの原因にもなっています。お茶はとてもデリケートな製品ですので専門的な知識を持った安心できるお茶屋さんから購入されることをお勧めいたします。
番茶

※秋摘み番茶は少しお茶の葉が大きくなります。
秋口に摘まれて製品化されるお茶で秋冬番茶(秋摘み番茶)を総称して番茶と呼びます。また一番摘みのお茶が終わった後の大きい葉や硬くなった菓を番茶と呼ぶこともあります。 いずれの番茶も近年ポリサッカライドという言葉で一躍有名になりました。近年血糖値を下げる効果があるなどの研究が進んでいます。ただし、このポリサッカライドは熱に非常に弱く、熱湯で淹れると壊れやすいと言われています。なるべく冷水を利用し、一昼夜かけて抽出するなどちょっと工夫をすると良いでしょう。
夏に冷やした番茶など爽やかな口当たりで良いかもしれません。
夏に冷やした番茶など爽やかな口当たりで良いかもしれません。
玄米茶

※香ばしく炒った国産うるち米と、はじけさせたもち米の花をブレンドした玄米茶です。
一般にうるち米の玄米を炒って番茶にブレンドした玄米茶から、もち米の玄米を炒って煎茶にブレンドしたものまでいろいろな種類があります。玄米茶と言ったらやはり玄米の香ばしさが大きな特徴と言えます。国産のうるち米やもち米を原料にした玄米茶は香りもよく味わい豊かですが、輸入米を原料にした安価な玄米茶は国産のものより味、香りともかなり落ちますので、美味しい玄米茶を選ぶなら国産をおすすめします。ミネラルをタップリ含む玄米とポリサッカライドを含む番茶との組み合わせはまさに健康茶そのものと言えるでしょう。
ほうじ茶

※強火で香ばしく炒りあげたほうじ茶は綺麗なこげ茶色をしています。
番茶を160〜180度の強火で焙煎するため、お茶に含まれる成分は熱で昇華してしまいますが、ほうじ茶独特の香りは日本茶ならではのものです。夏は冷たく冷やして、冬はホットでと、一年を通して利用できるとても重宝なお茶です。薄めて赤ちやんの湯冷まし代わりとして、また、薬を飲むときのお水代わりとしてなど、お茶が飲めない時などにご利用頂けます。