【若蒸し煎茶・深蒸し煎茶】
最も一般的に飲まれる緑茶が煎茶です。
立春から数えて八十八日目の5月2日を八十八夜と呼び、この時期に摘まれたお茶は味・香りともに高く良質な煎茶が出来ます。近年、温暖化の影響や、天候不順による摘採時期のばらつきが影響し、八十八夜に良質なお茶が採れなくなってきています。
春先に摘まれたお茶を一番茶と呼び初夏に摘まれたお茶を二番茶と言います。 真夏に摘まれるお茶を三番茶と言い、秋口から摘まれるお茶を秋冬番茶と呼びます。それぞれの季節ごとの香りと味わいがあります。
煎茶にする製造工程で、茶葉を蒸す時間の長さによって若蒸し煎茶、普通蒸し煎茶、深蒸し煎茶、特蒸し煎茶などそれぞれ特徴のあるお茶が出来ます。短時間に蒸した茶葉は硬さが残るため、強く揉んでも葉崩れを起こさず針のように細くよれたお茶が出来ます。お湯を差した時の水色は黄色く薄く、ぬるま湯でじっくり淹れるととても美味しく飲むことが出来ます。熱湯で淹れると渋みが強く出てしまい、お茶の入れ方に少々コツが要るお茶です。反対に、長時間蒸した茶葉は柔らかくなるため、強く揉むとこなれて少々粉っぽいお茶になりますが、お湯をさした時の水色はとても深い緑色をしています。旨味よりも味の奥深さに特徴があり何杯飲んでも飽きの来ない美味しいお茶です。それぞれの好みに合わせて飲み分けるとよいでしょう。
【玉 露】
お茶の葉を摘む二週間ほど前に茶園に被覆をし、太陽光を八割ほどカットしてアミノ酸が渋み成分のカテキンに変わるのを防ぎます。するとアミノ酸が凝縮されて独特のとろりとした甘味が出ます。ぎゃくに、被覆されて日光をたっぷりと浴びないのでビタミンCが少なく飲み終わった後ののど越しには清涼感がありません。またカテキンも極端に少なく飲みごたえという点では少し物足りない感じがありますが、とろりとした甘味はやはりさすが玉露とうならせるものがあります。
【くき茶・粉茶】
一番茶も二番茶も良質な煎茶にするために荒茶を再度二次加工します。荒茶とは生の茶葉を蒸して仕上げた一次加工のお茶の事で、まだ水分が5%以上と多く茎・木茎・茎皮・粉・飛粉・細粉など煎茶以外のお茶を多く含んでいます。
これらを取り除いて本茶に仕上げてゆきますが、その過程で出てきた茎・粉は煎茶とはまた違った香りや、味わいがあります。これらを製品化したものがくき茶・粉茶です。
【番 茶】
秋口に摘まれて製品化されるお茶で秋冬番茶を指して番茶と呼びます。また一番茶が終わった後の大きい葉や硬くなった菓を番茶と呼ぶこともあります。
いずれの番茶も近年ポリサッカライドという言葉で一躍有名になりました。血糖値を下げる働きがある事でにわかに注目を集めています。このポリサッカライドは熱に弱いため冷水を利用して一昼夜かけて抽出する事で効果がとても高くなります。血糖値が高く気に掛けている方は是非一度お試しください。
【玄米茶】
一般にうるち米の玄米を炒って番茶に混ぜた玄米茶から、もち米の玄米を炒って煎茶に混ぜたものまで多種にわたって種類がありますが、香ばしい香りが特徴なのはどちらも同じです。ミネラルがタップリの玄米とポリサッカライドを多く含む番茶との組み合わせは正に健康茶そのものでしょう。
【ほうじ茶】
番茶を160〜180度の強火で焙煎するため、お茶に含まれる成分は熱で昇華してしまいますが、ほうじ茶独特の香りは日本茶ならではのものです。夏は冷たく冷やして、冬はホットでと、一年を通して利用できるとても重宝なお茶です。薄めて赤ちやんの湯冷まし代わりとして、また、薬を飲むときのお水代わりとしてなど、お茶が飲めない様な時にも便利です。
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